2008年5月18日日曜日

着物 ”総集編”

昔のタンスの中身は洋服ではなく着物が主でした。ご結婚に前もって 嫁入り道具のタンスの中にたくさんのイロイロな種類の着物をそろえたのは「両親が娘を これだけ大切に そして 大事にしている」という現れで「この結婚には親は、これほどまでの思いを託している」、「これほど娘のことを思っているのだら、娘を大切に」、「結婚後に困らないように」などなどイロイロな思いが込められていました。結婚後、長い人生のかなで 辛い事があった時には両親が結婚時に用意してくれた タンスの着物をみて結婚時に送り出してくれた両親の思いを振り返り、辛い事も 人生の肥やしとして 成長し、幸せにという 意味合いがあります。「肥やし」は作物の生長には欠かせない肥料。人間にも「肥料」に変わるものは必要ですよね!昔の着物は「着る」という目的だけではなく 着物に携わった人たちの「思い」も通う、長い人生の育みには欠かせないアイテムだったのでしょう 着物を着る時期によって分類すると、大まかに3つに分けられるでしょう。(4月後半・5月・6月・9月・10月上旬)、(7月・8月)そして(10月後半~4月上旬)です。7月、8月に着る着物以外は基本的に同じ着物なのですが、仕立て方が違います。秋の終わりから春先にかけては、寒い季節なので裏を付けて仕立てます。これを着物用語で袷(あわせ)と言います。これに対して、夏に近づく、やや暖かくなる季節や夏の名残がある秋場には裏を付けずに仕立てます。これを単衣(ひとえ)と言います。それぞれの仕立て方を袷仕立て、単衣仕立てと言い、裏を付けたり外したりする事によって3シーズン着る事ができます。ただ、着物の柄によってはその時々の季節を表現した柄がありますので、季節限定になってしまう物もあるでしょう。ここで、アドバイスなのですが、着物をご購入される際、3シーズン通して着たい方は着物の柄をチェックする事をお勧めします。たとえば、着物の柄に桜の花などがあしらってあれば、秋冬に着るのはおかしいですよね。ただ、最近では季節を限定しないようにあえて春秋それぞれの花であったり草木であったり、あるいはそれぞれ両方の季節を現す柄を散りばめた着物が多く出ていますので、見つけるのはそう難しくはないでしょう。夏の着物に関しては、他の物とはかなり異なります。夏の代表的な着物としては、絽(ろ)と紗(しゃ)があげられます。これらは、共に他の時期の着物に比べて通気性が良く、柄も夏を現すものに限られます。ただ、予断になりますが、夏場に着物を着るのはやはり洋服に比べかなり暑く、見た目の涼しさとはかけ離れたものがあります。しかし、そこをさり気なく粋に着こなす事こそが着物の醍醐味ではないでしょうか。 ・着物の柄(デザイン)には、古典柄と呼ばれる文様、もしくは、模様(文様と模様はほぼ同じ意味)がベースになっており、それらをそのまま用いたり、または、組み合わせたりする事によって、改まった席に着る着物を現したり、江戸時代の庶民の日常的な衣服文化を表現したり、または、季節感を現す物など様々です。主な代表的な物として、礼装用の着物柄には、吉祥模様、慶長模様、御所解(ごしょどき)模様、正倉院文様、茶屋辻、辻が花、熨斗目(のしめ)模様などがあり、普段着用の着物(小紋柄)の代表的な柄には、市松模様、立涌、壺垂れ、矢絣、井桁絣、亀甲、唐草、紗綾形(さやがた)など、数多く有ります。また、季節を感じさせる古典柄には、秋草文様などが有ります。これらは現在、すべてが着物用語として、着物業界の共通語として通用しています。 女性用の着物は、大まかに分けて、黒留袖、色留袖、訪問着、振袖、付下げ、小紋、そして紬に分けられます。細かく分ければ、もっといろいろあるのですが、先程挙げた7つが着物の大カテゴリーと言って良いでしょう。それぞれの分類についてですが、解りやすく言えば、格の違い、つまり着て行く場所の違いだと思います。格の順位は、黒留袖、色留袖、訪問着、付下げ、小紋という順です。振袖に関しては、未婚の若い女性が着る着物で、格で言えば黒留袖、色留袖と同等クラスと言って良いでしょう。また、紬に関してですが、格だけで言えば小紋と同等クラスです。つまり簡単に言えば、普段着です。しかし、紬の中には、高級なものが多く、格が低いから安いという事にはなりません。

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